LIZNE(リズネ)とは
リズネはサケ科のマスから抽出したPDRN(ポリデオキシリボヌクレオチド)を主成分とする注入剤です。PDRNはヨーロッパでは医薬品として認可されており、創傷治癒や整形外科分野で活用されています。リズネはこのPDRNを肌に直接注入することで、肌の再生を促しシワや肌質改善を目指す治療法です。
特徴的なのは、「リジュラン」のような肌再生効果を保ちながらも、痛みや腫れが少なく、施術後のダウンタイムが非常に短い点です。自然な若返り効果を求める方におすすめの治療法です。リジュランの進化版ともいわれています。
リジュランとの違い
LIZNE(リズネ)とリジュランは、どちらもポリヌクレオチド(PN)と呼ばれる成分を主成分とし、肌の自己再生力を高めることを目的とした注入治療です。どちらも「肌の内側から若返らせる」アプローチを取る点では共通していますが、その質感や施術時の感覚、効果の現れ方、ダウンタイムの少なさにおいて、大きな違いがあります。
リジュランは、サーモン由来のポリヌクレオチドを使用した肌再生治療として知られており、肌のハリや弾力をじっくりと回復させる効果があります。ただし、粘度が高めでやや重めのテクスチャーであるため、注入時の痛みや腫れが出やすく、ダウンタイムが比較的長くなる傾向があります。特に目の周りなど皮膚の薄い部位では、内出血や腫れを起こしやすいため、施術後にメイクでのカバーが必要になることもあります。
一方でLIZNE(リズネ)は、リジュランのような再生効果を保ちつつ、より軽くなめらかなテクスチャーで、痛みや腫れを大幅に抑えた新世代の肌再生注入です。施術時の刺激が少なく、非常にダウンタイムが短いため、治療後すぐに日常生活に戻れるというメリットがあります。また、肌再生に加えてツヤ感やなめらかさといった即時的な美肌効果も期待できるため、大切な予定の前などにも安心して受けていただけます。
簡単に言えば、リジュランは「しっかり肌を育てる治療」、リズネは「負担を抑えて自然に肌を育てる治療」と捉えると分かりやすいかもしれません。敏感肌の方や、施術後すぐに外出を予定している方には、LIZNEがおすすめです。
ヒアルロン酸との違い
ヒアルロン酸は、もともと人間の体内に存在する成分で、非常に高い保水力を持っています。美容医療では主に「シワを埋める」「ボリュームを補う」「輪郭を整える」といった目的で使用され、注入直後から見た目の変化を実感できる即効性の高い治療です。ほうれい線やマリオネットライン、頬のこけ、涙袋や唇のボリュームアップ、フェイスラインの形成など、見た目を整えるための治療に適しています。
一方、LIZNE(リズネ)は、サーモン由来の再生因子であるPDRNやPNを主成分とする、いわゆる「スキンブースター」の一種です。LIZNEは、肌そのものの再生を促し、ハリやツヤ、弾力を高めることを目的としています。細胞の自己修復力をサポートし、内側からの自然な肌質改善を促すことで、乾燥・くすみ・小じわ・毛穴の開きなど、肌全体の印象を若々しく整える効果が期待できます。
ヒアルロン酸が「目に見える形を補う治療」であるのに対し、LIZNEは「肌そのものの力を引き出し、内側から育てる治療」といえます。ヒアルロン酸は一度の治療で即時的な効果が得られる反面、効果の持続は6か月〜1年程度で、定期的なメンテナンスが必要です。LIZNEは、1回で劇的な変化があるわけではありませんが、数日から数週間をかけてじわじわと肌質が改善されていくため、ナチュラルなエイジングケアとして人気が高まっています。
目的や肌状態によって、どちらの治療が適しているかは異なります。たとえば「すぐに見た目の変化が欲しい」「輪郭を整えたい」という方にはヒアルロン酸が適していますし、「ナチュラルに肌を若返らせたい」「メイクでは隠せない肌の質感を整えたい」という方にはLIZNEが向いています。
それぞれの特徴を一言で例えるなら…
リジュラン:肌を「内側から修復するスキンブースター」
ヒアルロン酸:顔の「形をデザインするフィラー」
LIZNE:肌に「自然なハリとツヤを与える次世代の再生注射」
どの施術が適しているかは、お悩みや目的によって異なります。当院では、カウンセリングを通じてお一人おひとりに合った施術をご提案いたしますので、ぜひお気軽にご相談ください。