何故、人はあおり運転をしてしまうのか

お盆のニュースを独占したのが、あの「あおり運転」のニュースではないでしょうか。

今月10日、茨城県の常磐自動車道で宮崎文夫容疑者(43)が危険なあおり運転を行ったうえ、男性(24)の顔を数発殴ってけがをさせた疑いで逮捕され、20日朝、身柄を送検されました。また宮崎容疑者をかくまうなどした疑いで逮捕された喜本奈津子容疑者(51)も20日朝、送検されました

ドライブレコーダーに記録された常軌を逸したあの殴打シーンをご覧になった方も多いと思います。

この事件を聞いて、昨年6月に起きた東名高速道路の事故を想起した方も多いはずです。こちらも尊い命が2名も失われるなど、とても凄惨な事件でしたが、今回その教訓が全く生かされていないのは、本当に残念なことです。

どなたも車を運転すると、「あおり運転」をされたことがたまにあるかと思います。もしかしたら、急いでいて、若しくは気が立っていて「あおり運転」をしてしまった方もいるかもしれません。

「お前はオレの邪魔をした。ぶっ殺してやるから出てこい!」

執拗にあおられて停車させられたうえ、ボコボコに殴られた男性によれば、宮崎文夫容疑者はこんな調子でキレていたとのこと。

この映像を見て、「クスリでもやっているのではないか?」「精神疾患があるのでは?」「正気の沙汰ではない」などの声がネットなどで聞かれました。

あおり運転をしてしまう人の頭の中では何が起こっているのでしょうか。

どう考えても宮崎文夫容疑者のあの鬼の形相から、彼の頭の中や体中にアドレナリンが放出しまくっているのが想像に難くないです。

「ハンドルを握ると人が変わる」と言われる人もいます。

宮崎文夫容疑者が運転していたのがBMWという点もひょっとしたら無関係ではないのかもしれません。スピードが出せる高性能車に乗ると、誰しもがその性能を試してみたくなるからです。

実際、

『スポーツカーに乗るとテストステロンが上昇する』

このような結果がカナダの研究チームのコンコーディア大学経営学部のGad Saad准教授によって、2009年に明らかにされています。

The effect of conspicuous consumption on men’s testosterone levels

39名の大学生に、1時間ポルシェ911カレラ4Sカブリオレ2006に乗ってもらい、また、もう1時間はトヨタカムリのワゴンに乗ってもらって、30分毎に唾液のテストステロンを測定しました。

結果は、ポルシェに乗ったほうがテストステロンレベルは高く、カムリに乗ったほうはテストステロンレベルが低かった。

高性能な車のハンドルを握るときは、闘争的なホルモンが自然と増えてしまっていることをしっかりと自覚して、安全運転を心掛けたいものです。更に、急がないで済むように、時間に余裕を持って出発したり、穏やかな音楽を聴きながら慎重に運転したいものです。

クリニックで私は皆様を穏やかな気持ちでお迎えいたします。

A CLINIC銀座 院長・指導医

美容外科専門医・美容皮膚科医 佐藤 玲史

関連記事

  1. 大麻・麻薬・覚醒剤など③

  2. 『考える技術』再考

  3. 古典的な手法は令和では通用しない

  4. 上野氏の東京大学入学式祝辞

  5. なぜ医師の説明は煮え切らない?

  6. 『10年後の仕事図鑑』堀江貴文/落合陽一 共著

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。